彼と彼女のその後、そして話の終わり

初めて両想いになった人の記録です。

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そして少しの時が経ち、私も彼とのことを乗り越えられていました。
メールも電話もしてなかったし、ゲームでもだんだん話さなくなったというか、私がゲームにあまり顔を出さなくなってました。

久々にログインしてみた時のこと。

彼がいました。
彼女もいました。

しかし、一緒にはいないようでした。


内緒チャットで彼女に近況を聞いてみました。

なんと、別れたという事実が…。

やっぱりそうだったんだ…。


別れた理由は聞きませんでしたが、私としては多少なりとも想像出来た結果でした。
だからと言って、彼とやり直したいかとか、まだ好きかと言われたら答えはNoでした。

彼とは友達的な距離でいい。
本気でそう思えるくらい、吹っ切れていたので。


それからしばらくして、彼があの時のオフ会メンバーに近況を報告する為にメールを送りました。
もちろん私にもメールが来たので、返信。

すると彼から、ずっと謝りたかったと返信が来ました。
結構時間も経ってたし立ち直りの早い私でしたので、昔みたいな、ギクシャクした関係になる前みたいな態度で「気にし過ぎ」と言いました。

彼との連絡はそれが最後でした。

あの日オフ会で集まったメンバーも、環境の変化などでだんだんとゲームに来なくなり…。
私もゲームをやめました。

実はオフ会で会った主婦の方には去年LINEで見つかっちゃったんですけどね(笑)

みんな今どこで何をしているのか。
知る術はもうほぼ無いのかもしれないけど、元気だといいな。

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【初めての両想い】終わり。

タグ：両想い　最後　終わり

彼女の気持ち

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彼女は彼から全て聞いたようでした。
彼のことはごめんなさいと。

彼女が謝る必要なんてどこにもありません。
彼女は彼女らしくしていただけで、そんな彼女を彼は好きになったんです。
それに、私たちのことは知らなかったのだから仕方ありません。

彼女も、彼のことを好きになったようでした。
2人が両想いなら、もう止める事は出来ないですよね。

彼女は本当に申し訳なさそうでした。
でも彼女と話して、彼が好きになった人がこんなに良い子でよかったと心から思ったのは覚えてます。
そして彼女も、彼の障がいを理解して支えていきたいと思っているようでした。

ただ正直、そこは心からおすすめ出来なかった私がいるのも事実でした…。

確かに彼のことは大好きで大切な人でしたし、支えていきたいと思い、覚悟もしていました。
でも現実問題、そんなに簡単な話じゃないんですよね…。
やっぱりいつ気持ちが落ち込んでしまうのかも分からない、自分の前から消えてしまうかもしれない。
そんな不安と常に隣り合わせで生活していかなきゃいけないんです。
やっぱり、疲れてしまう時もありました。
彼にはそういう事は一言も言った事はなかったけど、そこは申し訳なかったと思っています。

彼女は、そこまで覚悟して出来るのだろうかという不安。
けど、もう私はそこまで気にしなくていい、あとは彼と彼女の問題だと他人事と思う気持ちが強くなってしまいました。

彼女には、そこまでは言えませんでしたが…。

障がいを持った本人が1番辛いのは事実だと思います。
でも、支える人も1人じゃいつか潰れてしまうと思います。
周りのサポートがあってこそ、支える人も揺るぎない覚悟で出来るんじゃないかなと感じました。

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タグ：両想い

彼の好きな人

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彼との話は、私にとって衝撃的な内容でした。
彼はオフ会で会った他のメンバーの事が好きになったと言ったのです。

そこで思い返してみると、確かにディズニーランドでの彼はずっとその子と一緒にいたんですよね。
私と同じ年齢の子でした。

でも、私は何も言えませんでした。
実際に彼を楽しませてあげられたのは彼女です。

彼が幸せになるんだったら、いいのかな…。
そう思いました。
それにその子は、私も仲が良い子だったので多少の諦めもつきました。
オフ会でも私に積極的に話しかけてくれて連絡先も交換してくれた彼女を恨むなんてことはありませんでした。

その話をした日から彼は、その子と一緒に遊ぶようになりました。
オンラインゲームにはチャンネルというものがあったので、嫌でもチャンネル検索をしてしまう日々。
彼とその子が同じチャンネルにいるという情報なんて、わざわざ見なくても分かるのに…。

たまたま同じチャンネルになった時は居場所検索してしまったり。
さすがにストーカーはしませんが。

ある日、その子から内緒のチャットメッセージが届きました。

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タグ：両想い　好きな人

一瞬での終わり

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彼から来たメールの内容、実ははっきりとは覚えてません。
が、大体の内容としては、実際会ってみて何か違うなと感じたとのことでした。
簡単に言うと本当にお別れメールですね。

私は書き言葉だと結構話せるんですけど、実際話し言葉になると上手く話せないというか…。
大人しい子と小さい頃から言われてきました。
彼的には、ゲーム上で話してるようにもっとわいわい話したかったんだと思います。

この頃は特に自分自身のギャップが激しかったように思います。
仲の良い人とは本当にわいわい出来るけど、まだ相手の様子を探っている状態の人とはそんな風に話せないのは誰でもあることだと思います。
今の年齢になってようやく積極的に人と関わろうという態度も取れるようになってきました。

もちろん私はもう少し考えてみてほしいと言いました。
帰りの電車の中、メールでこんなやり取りを続けていました。
電車でずっと泣いていたのは忘れられません。

彼の気持ちが変わることはありませんでした。
その時の私は、1回会っただけで判断されてしまったという悲しさと悔しさでいっぱいでした。
あれだけメールや電話で話していたのに。お互いの考え方について共感していたのに。
たった1回会って、イメージと違っただけでこんなに簡単に終わりに出来るのかと。

そしてそう経たない内に、彼とゲームで話す機会がありました。

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タグ：両想い　別れ　メール

微妙な空気

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オフ会の次の日は、彼が地元に帰る日でした。

帰る前に中華街に行きたいと行っていたので、私も付き合う予定になっていました。
朝一で彼の泊まっているホテルに行き、彼の準備が出来次第出発。
部屋でも楽しく会話してました。
彼が持ってきた音楽プレイヤーで曲を流したりして。
初日とひとつ違ったのは、あんまりじゃれ合わなかったことです。

中華街に行くまでの事は残念ながら全く覚えていません。
見て回っている時のこともうろ覚えですが、なんとなく楽しくなかった記憶だけはしっかりとあります。

帰るのが嫌なのか、それとも他に理由があるのか。
ただその時はあんまり深くは考えませんでした。
前の記事で書きましたが、彼はふとした事で落ち込んだりしてしまう立場にある人でしたので。

もっと話したくても、別れの時はやってきます。
この別れの時というのはいつになっても慣れないですね。

東京駅の新幹線の改札まで見送りに行きました。

お別れした後に彼からメールが来ました。

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タグ：別れ　見送り

オフ会

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彼と初対面でしたが、ゲーム上やメール・電話でたくさん話していたおかげですんなりと馴染むことができました。
おそらく彼の人柄もあったと思います。

その日の夜は初めての体験がたくさんありました。
まず異性と部屋に2人きりという状況も初めてでしたし、抱きしめられるのも初めてでした。
膝枕してもらったりだとか、そんな感じの恥ずかしい事をしたようなしてないような…。
見つめられるのなんて、顔から火が出そうでしたし。
もちろんそれ以上の事はしていません。
遅くなっては大変なので、ある程度のところで帰宅。

次の日、彼と待ち合わせてオフ会の集合場所である東京駅へ。
確か5、6人の集まりでしたが、他の人ともすんなり馴染めました。
みんなゲームの中のイメージと変わらない良い人たちでした。

初めてのオフ会でディズニーランドへ行ったのは楽しかったなぁ。

ただひとつ気になったというか、思ったことは、オフ会中は彼とほとんど一緒にいませんでした。
周りは私たちの関係を知らないので、隠すためと思っていました。

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彼との初対面

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いよいよ初対面です。
彼は私の為に、都内ではなく私の最寄り駅にあるホテルに泊まる事にしてくれました。

彼が駅に到着したのは夕方前。
それまでメールで連絡を取り、いよいよ彼が到着しました。
電話がかかってきて、どこにいるかと聞かれたのですが。
人見知りだし初対面だしで緊張していた私は駅の構内を見下ろせる場所に行き、そこから彼を探しました。

改札前の柱のところにそれらしき人物が…。
それなりの荷物を持ってしゃがんでいたのですぐ分かりました。

見つけた瞬間心臓ばくばくです。
彼には今行くと言い、こっそり彼がいる柱の後ろ側に回り込みました。
柱を挟んで背中合わせという状況です。
今振り返ると恥ずかしさMAXですね。

繋がったままの電話で彼に伝えます。
「後ろ側にいます」と。
彼が回り込んで来るのは一瞬の出来事でした。

柱の後ろ側でしゃがみ込んでいた私に、同じようにしゃがみ込んで目線を合わせた彼が直接私にかけた最初の言葉は「はじめまして」。
優しそうな笑顔でした。

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タグ：初対面　緊張

彼の手術

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彼とは遠距離でした。
私が関東地方、彼が中国地方です。
なので私は彼の住んでいる環境も知りませんでした。
彼に聞いた話だと、彼の住んでいた県では彼の希望する手術は行えないらしく、隣の県の病院に行く事になりました。

そして彼は、自分のことをゲーム内の仲の良い人たちに話しました。
みんな受け入れてくれたし、退院したら実際にオフ会をすることになって、私も彼に会うのも初めてだし楽しみでした。

入院中、メールや電話でやり取りをしました。
あの頃は丁度ケツメイシのさくらが流行っていて、彼からのメールの着メロをさくらのオルゴールバージョンにしていた事は忘れられません。
思い出すとちょっと切ないです。

あと彼は19が好きでした。
19の歌詞って青春って感じのが多いんですよね。
上手くいかないことも多いけど、希望を持って進んでいくみたいな。
彼自身の気持ちが、19の歌詞にすごく共感出来るものがあったんじゃないかと思います。
私も19が好きになって、電話している時や連絡を待っている時に流していました。

手術は無事に終わり、退院しました。
この頃はオフ会が楽しみで仕方ない気持ちと、実際に会うことへの不安な気持ちとが混ざっていました。
親には内緒にしていましたし。
私も受け入れてもらえる様な歳ではなかったし、親の世代的にも無理だと思っていたからです。

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タグ：19　共感

障がいを持った彼

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彼は性同一性障がいでした。
体は女、心は男です。

当時16歳だった私ですが、この人を支えたいと心から思いました。
今になって考えると、そう簡単な事じゃないと思います。
当時も覚悟はしていました。
ただ高校入学したてのまだまだ子供な自分がどこまで出来るのか不安も大きかったです。

彼から性同一性障がいについて色々な話を聞きました。
戸籍のことや、手術、それらが上手くいかずに自ら命を絶ってしまう人も多いこと。
ふとしたきっかけで、今までは明るかったのに鬱のような状態になってしまったり。

とにかく彼を信じて何があっても味方でいると言うことしか出来なかったです。
彼は言葉をとても大切にする人で、ちょっとした言い方の違いで受け取り方が全然違うという話を良くしては共感し合っていました。

写真をメールで送ってもらったりしていたのですが、彼はホルモン注射をしていたらしく外見は男性でした。
本人が次に望んでいたのは胸の手術でした。
そして、手術を受けました。

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タグ：性同一性障がい　鬱

付き合っていたというと微妙なラインですが

初めて両想いの人が出来たのは、友達から紹介されたオンラインゲームで出会った8歳年上の彼でした。
私が高校1年の頃ですので、もう約10年前になります。

仲が良いグループに入れてもらって、その人達と狩りをしたり雑談したりする毎日。
今ほど無料オンラインゲームも荒れてなく、本当にいい人たちが多かった印象があります。
スカイプしたりメールのやり取りをしたりしていた人も結構いたような気がします。

最初はただ話していて楽しい、一緒に遊んでる仲間という感じでした。
いつからか彼と特に親しくなっていきました。

きっかけは何だったのか、正直覚えていません。
でも時間がある時は、睡眠時間を削ってでもゲームをしていた記憶があります。
徹夜で学校に行く事も多かったです。
そしてそれが原因で母親に泣かれた事もあります(健康面の心配です)

そのゲームではゲーム上のキャラクターがカップルになれるアイテムがあり、周りにはノリ的な感じでごまかしつつ、2人の秘密としていました。
おそらくどんなオンラインゲームにもあると思うのですが、2人だけで出来るチャットで話しながら遊んでいました。
私にとっては初めての両想いだし、ゲームは楽しいし、毎日生き生きしていました。

しかし、彼にはある障がいがありました。

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タグ：オンラインゲーム　両想い